詩「嵐」苦しみは上からやってくる 雨のように雪のように鳥のように 悲しみはこみ上げてくる 土のように土竜のように蟻のように 働けば焦げてゆき沸騰する体 わたしは我慢するため生まれたの わたしが生まれたのは社会の歯車になるため Tシャツで涙をぬぐい鼻水をかんで止血して 急がないと...
詩「いつもちょっとだけ」いつもちょっとだけお腹がすいて いつもちょっとだけ貧しくて いつもちょっとだけ不安で いつもちょっとだけ遅れてて いつもちょっとだけ泣きそうになる わたしはいつもちょっとだけ星の生まれ 手のひらの生命線の根本に星のマークがある いつもちょっとだけ、と思えば...
詩「ビジネス・センチメンタル」「給料を上げたいな、と思われるようなやつになれ」 ビールを飲む上司はそう言います ごめんなさい上司 私は、 「この人の給料下げたいな…」 と思われるみたいです 上司をビジネス・センチメンタルにするのが得意 そうして職を追いやられ、また仕事探し 生活保護 生活を保護...