詩「病名をつけてください」病名をつけてください 誰かは何者かであらねばならないらしいので もし予想の輪から外れたら怪訝な目で見られるので 不可解に名前をつけてあなたの理解の足元へ ころころ転がしますんで 理解は難しいので 理解はしなくてもされなくても まずは名前をつけて可愛がる...
詩「100円であれ100円であれよ 」ランチなんておしゃれな言葉じゃないような心境 300円に届かないように食べ物を買う 昼食はいつもパンだ 100円セールの時はいつもよりひとつ多くパンを買える なんか虚しくなるよ 心の貧乏 貯金は減ってゆく やりたいことにも 行きたいとこにも たどり着かない...
北浜で作った詩海の向こうの発電所 打ち消しあう波のうるささ 波に身をまかせるベイフラッグ 猫に餌をやるおばさん 知らない言葉で話すカップル 集団で休むカモメ 白いヨットの子どもたち 後継ぎのいない旅館の女将 厨房で働く男の子の休憩 アサヒのロゴが光るタワー 山の隙間に浮かぶ橋...